3Racing 新型ハイエンドツーリングカー「ZERO CERO」個別画像を入手!プロトタイプの詳細を紹介。

3Racing 新型ハイエンドツーリングカー「ZERO CERO」個別画像を入手!プロトタイプの詳細を紹介。

 香港のR/Cメーカー 3Racingは新型ハイエンドツーリングカー「ZERO CERO」を発表した。開催中のTITCでプロトタイプが公開されているが、らじつうーラジコン通信ではいち早く「ZERO CERO」の詳細画像を3Racing社より入手したので詳細を紹介していく。なお、画像は開発中のものとなり、市販時には仕様が変更される可能性があるものとなる。また、販売時期や価格は未定。


 3racingの新世代ツーリングカープラットフォームとして登場した「CERO」シリーズ。その最新作はSAKURA ZERO誕生から15周年を期ねした記念モデルとしてZEROの名を冠した「ZERO CERO」として登場する。ハイエンドツーリングカーとしてはCERO Ultra 2.0の後継となり、3.0とも言えるモデルではあるが、95%もの新規パーツを開発するなど「ZEROから更に進化させた」CEROシリーズとしてもネクストステップに進むモデルとなる。前モデルよりもより低重心化・軽量化を実現し、サスペンションや駆動系もより高みを目指して再設計されている。また、3Racingのキーカラーであるピンクを随所に散りばめたカラーアクセントも特徴となる。なお、らじつうーラジコン通信ではいち早く3Racing社より詳細画像を入手した。今回入手した画像は量産にむけた開発中の画像となるため、TITCで走行しているプロトタイプとは一部仕様が異なる。また、あくまで開発中の情報となるため、市販時には仕様が変更となる可能がある。

 こちらが今回新たに3Racing社より入手した画像となる。先行で公開されたプロモーション画像中から独立させた画像とはなるが、こちらから「CERO Ultra/2.0」と「ZERO CERO」の変更点をピックアップして紹介していく。なお、初代CERO Ultra/2.0と比較すると、ピボッドタイプの上下Aアーム構成のサスペンション形式や全体的な構成は継承している。

 まず、ZEROになってサスペンションアッパーアームの取り付け位置が低くなっていことが確認できる。以前は前後プーリーが隠れる高さだったものが、プーリー上部が露見し、アッパーデッキの取り付け位置までアッパーアームの位置が下げられている。それに伴ってダンパーもショート化されており、より低重心を意識した設計となっている。

 前後からの拡大画像では、アッパーアームがシャーシ側が下がっていることが確認できる。また、アッパーAアームの形状が刷新されており、以前はねじ込み式だったボールリンクがアジャスタブルなターンバックル形式に変更されている。これによりより調整が容易となることが推測される。なお、現在TITCで走行しているプロトタイプではアッパーアームがACE 2.0に標準搭載されたマルチリンクタイプとなっており、最初の市販バージョンでは樹脂+ターンバックルとなるが、オプションパーツとしてマルチリンクキットが発売されることが予想される。

 続いて、スタビライザーの取り付け方法が変更されている。CERO Ultra/2.0ではダンパー搭載側が支点となる形でスタビライザーが搭載されていたが、真逆のシャーシ側を支点とする形に変更されている。設計においけるロール制御が変更された部分とも言えるが、以前はバルクヘッド下部を支点とするためベアリングの距離が近い搭載方法だったものが、今回支点となるベアリングの位置が離れて搭載されている。どのような効果を狙ったものはか別途3Racing社に確認を行っている。

 リアのボディマウントが水平・垂直が両立する形で搭載できる新形状となっている。トレンドを取り入れたボディサポートも搭載されている。

 モーター搭載位置は5:5。駆動系も見直しを行っていると3Racing社よりコメントをいただいており、見た目としてはピンクアルマイトが鮮やかな部分が特徴とはなっているが、細かな変更点については追って3Racing社に確認を行っている。

 バッテリートレイはCERO SPORTより採用されたワンタッチ交換タイプが継続採用されており、バッテリースリップシートも標準で搭載される。アッパーデッキは現時点ではセパレートタイプとなっているが、いままではワンピースタイプとセパレートタイプがアフターパーツ供給されることで選択できた為、今回もアフターパーツにてワンピースタイプが提供されると予想される。また、フロントバンパーもTPUハニカムタイプとなっていることが確認できる。さらに前後サスペンションのロアアームもCERO Ultra/2.0からかなり細身になっており、軽量化が徹底されていることがうかがえる。ホイールベースについては確認中ではあるが2.0と同等ではないかと予想される。全体としてはピンクアルマイトアクセントが端々に感じられる。

 現時点の画像から推測できる情報としては以上となるが、3Racing社からはSAKURA ZEROから15年が経過したことを記念する意味で名づけられた「ZERO CERO」という名称とともに、CEROプラットフォームの第二世代がスタートするとのことであり、世界選手権などのビッグレースでも第一線で戦える戦闘力を持たせるべく開発が進められたとのこと。発売時期や価格は未定とのことではあるが、らじつう-ラジコン通信では「ZERO CERO」について引き続き3Racing社に確認を行い、詳細情報についてレポートできればと考えております。


RD2 編集部のアバター