【連載】RD2 magazine編集部が代理店さんに聞いてみた 「BambuLab 3Dプリンターについて」

【連載】RD2 magazine編集部が代理店さんに聞いてみた 「BambuLab 3Dプリンターについて」

Interviewing and writing : C.E Shinji Katagir

 

 RD2 magazine編集部がメーカーさんに直接質問を投げかける・・・と普段はするのですが、今回は代理店さんに直接質問を投げかけたみた!

 「RD2 magazine編集部が代理店さんに聞いてみた」

 注目の製品について代理店広報担当者に直接、ウェブサイトの商品説明よりも深堀した内容をRD2 magazine編集部が聞いていきます!

 今回はマルチカラー3Dプリンターメーカーとして話題になっている「BambuLab」の代理店をされている株式会社サンステラ 広報担当者様にBambuLab製品取り扱いの経緯やBambuLab製品の特長、アフターパーツのチョイスについてのアドバイスなどを伺ってみました!


 なお、弊社RD2ファクトリーでも「P1S(AMS)」を導入しております!実際に使ってみた担当の疑問も含めて、RD2 magazine編集部が聞いてみました!

今回お話を伺ったのは?:

株式会社サンステラ 広報担当者 様


RD2 magazine編集部が代理店さんに聞いてみた!

「Bambou Lab 3Dプリンター」

 以前はRD2 magazineの特集でもお世話になりました!そして、先ごろBambou Lab社の製品取り扱いを開始されたのを拝見して、御社といえばCreality社製品の取り扱いが中心であったように感じておりましたが、新規にBambuLab社の製品を取り扱うに至った経緯や、BambuLabを扱うと決めた際のポイントなどをお伺いできますか?

 もともと海外のクラウドファンディングの実施時にとても気になっていたメーカーで、弊社としても2フィラメント機は取扱があったものの、カラーを変えたりといった新機軸であることにこれまでのメーカーにはない視点での開発が行われているなど新進気鋭なメーカーさんであると認識しておりました。 何度かコンタクトを取ろうとご連絡はしておりましたが、最終的には弊社取扱の材料メーカーさんからのご紹介で携わる事になりました。 材料メーカーさんからは非常に「丁寧な作り込み」が出来るプリンターメーカーであるとお伺いしており、 実際にデモ機を造形した際に手動による調整が殆ど要らないことや、フィラメント切り替え機能などに驚きました。

 なるほど!既存にない魅力をもったメーカーであることや、その丁寧な作りこみが特徴であることですね!弊社のファクトリーでもP1Sを導入しておりますが、本当に調整が自動で終わっていくので最初びっくりしました!ちなみに購入時に御社ストア登録と別に会員登録が必要だったのですが、この方法になった経緯をお伺いしてもよろしいでしょうか?

 販売代理店契約の様々な制約のなか、BambuLab製品の販売を代理店として行うにあたって会員制という方式を執らせて頂いております。 弊社としても本心としては普通に販売したいのですが、会員登録頂ければカートから普通に購入することができますので、皆様お気軽にサンステラBambuLab会員にエントリー頂ければと思います。

 やはりメーカーとしても様々な思惑があるところですから、日本での大きなサポート実績があるサンステラ様が代理店として対応いたけるというメリットを考えると若干手間ではありますが、それを上回る満足感が得られる製品ですよね!

 ちなみに実際に使用している担当者より、マルチカラー設定で印刷をするとフィラメント交換時の排出フィラメントがそれなりにあると申しておりましたが、やはりマルチカラー機ではフィラメントの消費は多めになるでしょうか?

 一層一層ごとに、フィラメント切り替え時にフィラメントをカッターで切断し、残りを排出することで色やマテリアルを変更しています。 消費量自体は多くなりますが、様々なセンサーにより失敗率が大きく低減されていること、 今までのプリンターですと残量の少ないフィラメントを使用する際のロスも少なくなるなど、一長一短があるなと思います。

 まぁ、マルチカラー印刷をエラーなく行う上では致し方なしですね。ユーザーもそれは理解した上で印刷を行う必要があるということで。

 なお、AMS搭載機ですとフィラメントは4本セットができますが、マルチカラー使用以外でAMSを使用するメリットはなにかありますでしょうか?

 自動再充填(オートリフィル)機能があり、同じ材料を入れておくことでフィラメントが少なくなっても同じフィラメントの別のリールに切り替えることができます。 また、P1S/X1Carbon/X1EのAMSは蓋があり密閉することが出来ます。乾燥材を入れ込むことができるので、フィラメントの吸湿防止にも役立ちます。

 フィラメント切れで途中で印刷止まってるのって結構ショックが大きいので、それは大きなメリットですね!

 なお、ここからは実際に導入した後のお話を伺わせてください。ノズルの交換タイミングやオススメのアフターパーツなどあればぜひ教えてください。

 交換目安は「寸法精度が出にくくなってきたら」という部分になります。使用状況や使用材料にもよりますし、具体的に〇時間のようなデータはございません。

 アフターパーツですと、P1シリーズ・X1シリーズの場合、特に「防振脚座」「ホットエンドフルユニット0.4mm」「両面スムースPEIプレート」のご購入がおすすめです。またPTFEチューブとAMS用乾燥剤も交換頻度は高いと思いますので予備があるとよいかもです。
P1Sの場合、X1シリーズと同様の焼入れスチール押出ギア(FAE015)に交換しますと、フィラメントまわりのトラブルがだいぶ軽減されるので、私はお勧めしています。

 また、非常に細やかな造形が可能な機種ですから、ぜひ0.2mmノズルでの造形を試していただきたいです。PLAベーシックなど一部のマテリアルに限られてしまいますが、まるで光造形のような、細やかな表現が可能になります。

 印刷品質が落ちてきたと感じたところが交換どきということですね。また、アフターパーツのオススメありがとうございます!確かにすごい速度で動くのでかなり揺れているように見えますから、防振は弊社でも検討します!

 さらにP1SでもX1シリーズの部品が使えるというのはアップグレードパーツのようでうれしいですね!また、0.2mmノズルについてもマテリアルの限りはあれど、より高精度な印刷ができるということでこちらも気になるところです!

 ちなみに乾燥剤のお話があったのですが、この乾燥剤は市販のものでも代用可能なのでしょうか?

 使用可能ですが、サイズが少し珍しいサイズなので、意外と探すのが面倒なサイズかも・・・と思います。。

 確かにちょっと特殊な形状ですからね。このあたりは弊社でもいろいろ試してみたいですが、素直に御社で購入させていただく未来が見えます(笑)

 続いてですが、BambuLabプリンターでは「Bambou スタジオ」というスライサーを使うことになりますが、このスライサーの特長を教えていただけますか?

 BambuStudioでは、BambuLabの代名詞ともいえるマルチカラーの制御はもちろんのこと、
あまり認知されてない便利な機能もあるんです!特に有用な機能を3つ紹介します!

1,マルチカラーの設定
3Dモデルに塗り絵をするような感覚で色をつけていきます。
一定のエリアを一気に塗る機能やパーツごとに色を変えるなど、
様々な方法で色塗りをお楽しみいただけます。

2,テキスト刻印機能
元の3Dモデルを編集しなくても、BambuStudio内でデータに文字を刻印することができます。
例えば試作段階にて、形状がわずかに違うモデルを複数同時に印刷するときであれば、
完成後にごちゃ混ぜにならないように名前を刻印しておくことができます。

3,モデルカット機能
筐体に収まりきらないモデルを印刷するときに分割をすると思います。
BambuStudioであれば後で組み合わせることを想定したカットができます。
例えば穴と出っ張りを任意の箇所に生成したり、スライドで組み合うような溝をつけたりできます。

 まだまだたくさんの機能がありますが、デフォルトで入っている設定を選べば大抵うまくいくのがBambuLabのいいところです。簡単な操作で使える一方で細かいところまでカスタマイズしたい方にもオススメです!

 弊社ファクトリーでも「このスライサー、デフォルト値でだいたいいい感じになります!」って担当者がびっくりしていたので、よく考えて作られているんだなぁと感じておりましたが、他にも様々機能があるのですね!スライサーについてはまた別途お話伺いたいところです!

 ここまで取り扱い開始の経緯や、BambuLabの特長からアフターパーツについて、スライサーの特長に至るまで幅広くお伺いしてまいりましたが、最後にRD2 magazine読者の皆様にコメントをお願い致します!

 株式会社サンステラは、年間2000台ほどの3Dプリンターの販売実績を誇る日本有数の3Dプリンター販売代理店です。BambuLabブランドの日本の代理店では一番の在庫保有やPolymakerフィラメントなどの多種多様なフィラメントの動作保証、カタログ配布、独自の検証による製品の研究、ショールーム・イベントでの実機展示・各種SNSキャンペーンやコンテスト優先選考枠など、メーカー直販よりも幅広いサポート体制でBambuLab社製品を提供しております。

 また、独自の設置講習サポートや、3営業日以内に新品・整備品を発送する「プレミアム保証」の提供も行っております。取扱から1年未満で、試行錯誤しながらにはなりますが、お客様にご満足いただける販売体制を整えるべく、日々邁進しております。ぜひ、BambuLab製品のご購入はサンステラからお求めください。

ありがとうございました。

 ここまで色々とお話いただきありがとうございました。弊社でもP1Sのレビューなどを行う予定ですので、今後ともどうぞよろしくお願いします!

 本日はありがとうございました!

編集後記

 今回は注目の3Dプリンターメーカー「BambuLab」の国内代理店である株式会社サンステラ様に様々なお話をお伺いいたしました。

 実際、P1S+AMSというセットを弊社ファクトリーでも導入しており、そのプリンター自体の品質の高さやプリント品質の良さ、使いやすいスライサーなど担当が「素晴らしい!」と実感しているものであったので、改めてサンステラ様にお話を伺ったという経緯がございます。

 手軽に購入できるモデルから、ミドルクラス・ハイエンドクラスとユーザーの状況に合わせて機種を選べ、さらに比較的手頃な価格を実現されていることは、RD2 magazineとしてもオススメメーカーとしてお伝えしやすいところと感じております。

 また、日本国内にて多くのサポート実績がある株式会社サンステラ様が手厚いサポートを用意されているのも安心のポイントです。気になった方はぜひサンステラ様の販売ページをご覧ください!


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