Interviewing and writing : C.E Shinji Katagir
RD2 magazine編集部がメーカーさんに直接質問を投げかける
「RD2 magazine編集部がメーカーさんに聞いてみた」
注目の製品についてメーカー担当者に直接、ウェブサイトの商品説明よりも深堀した内容をRD2 magazine編集部が聞いていきます!
第九回は京商株式会社より独立された石川博義氏が率いる「enjoy smile co.株式会社」とITベンチャー企業のP&A Works Company株式会社のジョイントプロジェクトという異色のラジコンプロジェクト「HRD PROJECT」が開催中のクラウドファンディング「京商 MINI-Z AWD用「MRD Prototype – 2WDドリフト・コンバージョンキット」について担当者の方にプロジェクトの全貌やクラウドファンディングの具体的な支援方法などお伺いします!
RD2 magazine – ラジコン通信は、HRD PROJECTの公式応援メディアとして”「京商 MINI-Z AWD用「MRD Prototype – 2WDドリフト・コンバージョンキット」クラウドファンディング”を応援してまいります。
■クラウドファンディング開催中!(2024/4/19 10:00 ~ 2024/5/20 23:59)
京商 MINI-Z AWD用「MRD Prototype – 2WDドリフト・コンバージョンキット」
https://motion-gallery.net/projects/HRD-PJ
突如発表された「ユーザーと共にラジコンカーを創り上げる」という、いまでにないコンセプトを掲げ、クラウドファンディングを開始されたHRDプロジェクト。このプロジェクト立ち上げの背景やクラウドファンディングの内容についてなどを、RD2 magazine編集部が聞いてみました!
今回お話を伺ったのは?:
HRD PROJECT 広報担当
京商 MINI-Z AWD用「MRD Prototype – 2WDドリフト・コンバージョンキット」
クラウドファンディング
https://motion-gallery.net/projects/HRD-PJ
RD2 magazine編集部がメーカーさんに聞いてみた!
第九回「京商 MINI-Z AWD用「MRD Prototype – 2WDドリフト・コンバージョンキット」クラウドファンディング」
今回、RD2 magazine – ラジコン通信が「公式応援メディア」として応援している「ユーザーと共にプロトタイプからラジコンカーを創りあげる」というコンセプトで立ち上げられたHRDプロジェクトにて開催中のクラウドファンディングについてお伺いしてまります。どうぞよろしくお願い致します。
HRDプロジェクト 広報担当です。どうぞよろしくお願い致します。
さて、早速ですが「ユーザーと共にプロトタイプからラジコンカーを創りあげる」というコンセプトがかなり斬新に感じました。この点からご説明いただけますか?
はい。今回のHRDプロジェクトは元京商のMINI-Z AWD設計者である石川博義氏が代表を務める「enjoy smile co.株式会社」が発起人となって立ち上がったプロジェクトです。
石川氏は京商という有名メーカーの中でラジコン作りをしていく中で、もっとユーザーと会話をしながらラジコン作りをしてみたいと考えてられていました。
ですので、独立された際に「Hobby Hive」というプロジェクトコンセプトを提唱されており、そのコンセプトは「多くの人が共にプロジェクトを創っていく」というプロジェクトスタイルす。石川氏はそのコンセプトをベースに、いままでにない新しいラジコンカーを創るというプロジェクトをはじめたい!と、会社設立当初より様々な方とお話をされてきました。
その一つの成果として、今回のHRDプロジェクトが生まれたという経緯になります。ですので、HRDプロジェクトのコンセプトはHobby Hiveがベースになっており、HRDプロジェクトとして直接モノづくりやプロモーションなどに携わる人だけでなく、ユーザーをも巻き込んだ形でモノづくりを進めることを体現しようと掲げたコンセプトということになります。
全てのスタートは石川氏が提唱する「Hobby Hive」からはじまったのですね!
では、そんなHRDプロジェクトの最初のプロダクトがあえてクラウドファンディングでの提供スタイルを選択したのはどうしてなのでしょうか?
これは「ユーザーと共にプロトタイプからラジコンカーを創る」というコンセプトを実現するとするならば、どういう形が一番よいのだろうか?と議論した結果となります。
通常であれば、メーカー内部でプロトタイプを作成し、テストを重ね、量産のための金型を用紙したり、工場を確保したりという形でラジコンカーを作りは進み、ユーザーは完成品を小売店などで手にする形になります。
しかし、これではユーザーは開発プロセスに全く関与することができません。ですので、プロトタイプ作成段階からユーザーに関与いただくにはどういう方法がよいだろうか?と検討を重ねてまいりました。
最終的に既存の手法であればメーカーが負担するプロトタイプ開発費用をユーザーに支援いただく対価として、プロトタイプ開発に参加していただくという流れにたどり着き、クラウドファンディングという形態で最初のプロダクトを送り出すことになりました。
なるほど。新しいラジコンカー作りをユーザーに体験してもらうために様々な検討がされた結果なのですね。
ちなみに今回完成品やフルキットではなく「コンバージョンキット」となっていることも、なにか理由があるのでしょうか?
はい。これもこのプロジェクトに参加いただくすべての方に「作って・動かして・改良する」というプロトタイプの段階で行われる開発プロセスを体感いただくべく、あえてコンバージョンキットとして提供することにいたしました。
また、コンバージョンキットとすることで、パーツ点数も少なくすることができますので、プロジェクト参加のための費用負担も小さくすることができるという点も、コンバージョンキットでの提供を決めたポイントです。
提供形態におけるまでコンセプトをしっかりと貫いておられるのはすごいとしかいいようがありません。
では、このHRDプロジェクトを支援したい!と考えた方はどこでどのようにすれば支援を行うことができるのでしょうか?
今回のクラウドファンディングは「MOTIONGALLERY」というクラウドファンディングサイトで行っております。
以下のURLにアクセスいただきますと、今回のHRDプロジェクトについての経緯や詳細、そして最初のプロダクトとなる「MRD Prototype」について解説、豊富な支援プログラムの詳細が記載されておりますので、ぜひご一読ください。
京商 MINI-Z AWD用「MRD Prototype – 2WDドリフト・コンバージョンキット」
https://motion-gallery.net/projects/HRD-PJ
なお、今回、プロジェクトへの支援プログラムは様々なパターンのものを用意いたしましたが、海外から支援をしたいという声も多くいただきましたので、MOTIONGALLERY様と協議のうえ、日本向けと海外向けに別々のプログラムを用意させていただきました。
海外向けには「海外からの支援専用」と記載をさせていただいておりますので、日本在住の支援検討者の方にはその記載がない、日本向けの支援プログラムを選択いただければと考えております。
支援プログラムには「MRD Prototype」を受け取れるものや、コンバージョンを支援するもの、より深く開発に関与するものや、販売店様向けのものもご用意しておりますので、ぜひサイトを一度ご覧いただけますと幸いです。
実際、RD2 magazine編集部でも拝見させていただいたのですが、とても読み応えのある文章となっており、今回の取り組みに興味を持たれた方にはぜひ確認していただきたい内容だなと感じました!
ちなみにかなりスペシャルなプログラムも用意されておりますが、こちらについて少し教えていただけますか?
今回、クラウドファンディングという形態をとることもあり、「よりスペシャル」なプログラムを作りたいとプロジェクト内部で検討いたしましたところ、設計者とテストドライバーが訪問させていただき、コンバージョンから走行に至るまで一緒に行うものや、このHRDプロジェクトのスポンサーに1年間なれるものなど、プロジェクトメンバーが様々なアイデアを出した中から選りすぐりのプログラムが用意されておりますので、ぜひご検討いただければと!
なるほど!クラウドファンディングという形態だからこその部分もぬかりなく入っているわけですね!
我々、RD2 magazine- ラジコン通信も「公式応援メディア」としてこのプロジェクトを応援させていただいておりまして、開始1週間すこしで折り返しの300万円を超えたところですが、今回のクラウドファンディングは目標金額に達しなかった場合には、「MRD Prototype コンバージョンキット」の提供が行われないと記載がありましたが、こちらについて最後に教えていただけますか?
はい。まず大前提として我々が掲げるコンセプトや提唱するプロダクトが、ユーザーの皆様にとって魅力的でなければ、いくら聞こえのよいコンセプトを掲げようとも、いままでのモノづくりとなにも変わりません。ですので、今回金型製作代金と「MRD Prototype コンバージョンキット」の提供代金の総額である、600万円の支援が集まらなかった場合には、プロダクトの提供そのものを見送るという形でクラウドファンディングに挑んでおります。
我々が本気で退路を断った形で皆様に問わなければ、支援を検討いただく皆様にも想いは伝わらないと考えての決断となります。現在400万円弱のご支援をいただいており、少しだけゴールが見通せるところまでまいりましたが、残り期間ございますので、ぜひ今回のプロダクトがゴールできるよう更なるご支援をお願いできればと考えております。
※金額は2024年4月30日時点となります。
HRDプロジェクトの本気が伝わるお話ありがとうございます。我々もこのプロジェクトが成立し、新しいラジコンカー作りが続いていくことを願い応援させていただきます!
本日は貴重なお話ありがとうございました!
編集後記
今回は京商株式会社を独立されたenjoy smile co.株式会社 石川博義氏が立ち上げられた「ユーザーと共にラジコンカーを創り上げる」新プロジェクト「HRDプロジェクト」についてと、開催中のクラウドファンディングについてお話を伺いました。
プロジェクト立ち上げの背景や、クラウドファンディングに至る経緯、最初に提供されるプロダクトの概要から現状、クラウドファンディングの内容についてなどとても濃い内容をお伺いすることができました。
なお、内容は前後しておりますが、RD2 magazineではこのクラウドファンディングの返礼品となっている「MRD Prototype」のマシンレビューを掲載しておりますので、詳細は以下をぜひご覧ください!
いままでにない、ユーザーがラジコンカーの開発に関われるという新しいモノづくりに興味を持たれた方は、ぜひ一度クラウドファンディングページをご覧ください。そして、これはおもしろい!と感じた方は支援の検討をぜひお願い致します!
■クラウドファンディング開催中!(2024/4/19 10:00 ~ 2024/5/20 23:59)
京商 MINI-Z AWD用「MRD Prototype – 2WDドリフト・コンバージョンキット」