RD2 magazineレビュー:RD2 magazineレビュー:HRD PROJECT 「MRD Prototype ・MINI-Z AWD用コンバージョンキット」【PR】
メーカー | HRD PROJECT |
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製品名 | MRD Prototype コンバージョンキット |
希望小売価格 | 12,800円 ※クラウドファンディング標準支援金額 |
■クラウドファンディング開催中!(2024/4/19 10:00 ~ 2024/5/20 23:59)
京商 MINI-Z AWD用「MRD Prototype – 2WDドリフト・コンバージョンキット」
https://motion-gallery.net/projects/HRD-PJ
【レビュー概要】
今回のRD2 magazineレビューは、「ユーザーと共にプロトタイプからラジコンカーを創る」というコンセプトを掲げ、現在クラウドファンディングを開催中のHRD PROJECT「MRD Prototype ・MINI-Z AWD用コンバージョンキット」を取り上げます!RD2 magazine-ラジコン通信ではHRD PROJECTを全面的に応援しております中、第一弾となるMINI-Z AWDのコンバージョンモデルとなる「MRD Prototype」はどのようなマシンとなっているのか?を詳細にお届けできればと考えております!
そして、RD2 magazine初の前後編レビューとなった今回、いよいよ走行レビューと総合評価をお伝えいたします!総合評価については、RD2 magazine編集部内でも様々な意見がでました。それらの意見も総合した形でお届けいたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
※本レビューはHRD PROJECTより提供された生産に向けた最終試作品を使用しています。実際にクラウドファンディング成立時の量産品とは異なります。
特徴
- MINI-Z AWDを2WDドリフトモデルにコンバージョンするために必要なパーツセット
- 設計者はMIMI-Z AWDの設計者である石川博義氏
- MIMI-Z AWDをベースに2WDドリフトモデルとして0から設計を行っており、
車体の約6割が新規パーツ - MINI-Z AWDに比べて大きなステアリング切れ角が特徴
HRD PROJECT – MRD Prototype・MINI-Z AWD用コンバージョンキット 走行レビュー
HRD PROJECTからはリビングルームのフローリングなどでぜひ楽しんで欲しいというお話がありましたので、RD2 magazine編集部のフローリングにて走行テストを行いました。
ほとんどドリフト走行の経験がない編集部員達も30分もすると、ある程度扱えるようになりました。
事前にMINI-Z AWDのレディセットの状態でも編集部員各自で操作してみたのですが、AWDと比べて速度が遅い状態でドリフトするため、焦ることなく操作を楽しめるという感想を各自口にしておりました。慣れてくるとある程度自由にドリフトができるようになってきました。普段グリップ走行がメインのメンバーでも30分もあればなんとなくドリフト走行ができるという本モデルの初期セッティングの素晴らしさを感じた瞬間でした。
※今回テストで使用したマシンにはジャイロが搭載されており、HRD PROJECTではジャイロの搭載を推奨しているとのことでした。
スロットを引くと真っすぐ走る、ステアリングを切ると曲がるというラジコンカーと聞けば想像する、基本的な動作とはちょっと違う、”スロットルとステアリングを組み合わせて滑る”という動作を生み出すラジコンカーのドリフトを、少し練習することで楽しむことができる本キットはとても大きな可能性を秘めているのでは?と感じました。
なお、速度が遅いドリフト走行だと、あまり広い場所でなくても走行を楽しむことができ、編集部ではペットボトルを倒さないようにドリフトする、逆にドリフトしてペットボトルを倒すなど遊びが。いつのまにか編集部内に広がっていたことをお伝えしておきます。
更に、MINI-Zシリーズ用の豊富なボディの中からお気に入りのボディを使えることも大きな魅力であると走行させてみた感じたポイントです。スピードがゆっくりということもあり、ボディのディテールとドリフト走行のマッチングを目で楽しむというちょっと違った視点の意見もありました。走らせて楽しい、見て楽しいという二つの要素を兼ね備えたマシンであると言えます。
RD2 magazineレビュー: HRD PROJECT 「MRD Prototype ・MINI-Z AWD用コンバージョンキット」
以下レビューはクラウドファンディング支援者の参考となるよう、5点を標準評価とした10点満点での採点をしております。あくまでレビュワーの感性に基づいた評価ですので、目安としてご覧ください。
■操作性 9点
MINI-Z AWDのパーツを使用してはいますが、動きとしては全くの別物です。ゆったりとしたスピードでのドリフト走行を楽しむことができます。
とはいえ、誰でも簡単にというわけではなく、2WDドリフトラジコンカーを全く触ったことがない方にとっては相当戸惑う操作性であることは確かです。しかし、車の特性としては全体的にマイルドな動きにセッティングされており、2WDドリフトラジコンカーの経験のない方でも、少し動かしてみることでコツをつかみやすい優れた操作性を持っています。
ジャイロの搭載が推奨されているのでジャイロの調整次第で難易度を変えられます。既存のドリフトラジコンユーザー以外にとっては未知の領域でもあり、スキルを磨く必要性はありますが、努力すれば必ず応えてくれる優れた操作性を持ったマシンです。
■遊びやすさ 10点
1/28というMINI-Z同様のスケールであり、自宅のリビングルームなどちょっとした場所があれば手軽に動かすことができ、さらに2WDドリフト走行はとてもゆったりとしたスピードなので狭い場所でも様々な遊び方を実現することができます。
さらに、動かせば動かすほど「意のまま 想いのまま」に操作することができる操作性と相まって、とても遊びやすい製品になっています。
■品質感 10点
1/28というマイクロサイズであり、とても細かいパーツで構成されておりますが、品質感は非常に高いです。
今回のレビューでは最終試作品を使用しており、3Dプリンター製のパーツですが細かなパーツがスムーズによく動き、また完成した姿は写真で見るよりもとてもカッコよさを感じさせます。
実際の量産時は更に高品質になるとのことで、品質感は文句なしです。
■組み立て 6点
MINI-Z AWDの完全分解が必要であったり、とても小さなパーツを組み上げいく必要があること、更にはんだ付けによる配線変更が必要であることなど、組み立ての難易度が低いと言いづらいのは事実です。
しかし、今回のモデルが「Prototype」という名称がついており、更に「プロトタイプからユーザーと共に創る」というコンセプトを掲げられていることから、HRD PROJECTからは「この組み立ての大変さも含めて共に作り上げていく体験と考えています」とコメントをいただいておりますことからもわかるとおり、このモデルがどんなパーツでどんな構造になっているのか?それを手に取った人が自分で手を動かすことで感じられるということを考えれば、組み立て難易度がある程度高いことはこのモデルにとっては必然であるとも言えます。
手に取った方が実際に組み立て、動かしてみたフィードバックは、専用SNSで他ユーザーとも開発チームとも共有していける仕組みを準備されているとのことで、ラジコンキットの組み立て未経験者にとって難易度が高いことは事実ですが、それを上回るいままでにない体験が得られるモデルと言えます。
逆にすでにミドルクラス以上のラジコンキットの組み立て経験のある方であれば、それほど苦労することなく組み立てが行えるよう設計されていますので、あくまでもキットの組み立て未経験者にとっての点数とさせていただきます。
■総評 9点
通常手にすることがないラジコンカーのプロトタイプを手にすることができ、実際にプロトタイプを組み立て・動かした感想を今後の製品開発の現場に共有することができるという、いままでにないラジコンカー作りを掲げるHRD PROJECTが送り出す第一弾モデル、「MRD Prototype ・MINI-Z AWD用コンバージョンキット」は、新時代のラジコンカー作りを感じさせる製品になっていました。
実際に手に取ると小さな車体でありながら、様々なアイデアが詰め込まれた所有感の高い仕上がりとなっており、走らせてみてもグリップ走行メインのユーザーにも新しいラジコンカーの楽しみ方を教えてくれる仕上がりとなっています。加えて現在1/10ドリフトカーユーザーの方でも、自宅で気軽に本格的走行を楽しめる点で練習用としてもオススメできるモデルとなっております。
走行特性もマイルドで扱いやすく、入門者から上級者まで楽しめる素直な走行特性をもっており、今後ユーザーフィードバックを活かした改良や、オプションパーツの提供なども予定されているとのことで、とても楽しみな製品であると言えます。
また、MINI-Zシリーズ同様、乾電池があればすぐに走行可能というところも高いポイントです。
なお、いままでにないラジコンカー作りを体験できるこの「MRD Prototype ・MINI-Z AWD用コンバージョンキット」は、クラウドファンディングで必要資金が集まった場合のみこのプロトタイプが提供されるということです。この記事で興味をもった方はぜひクラウドファンディングのご支援もご検討ください。
■オススメユーザー
- ゆったりと楽しめるラジコンカーが欲しい方
- ラジコンカーの開発に関わってみたい方
- プロトタイプを体験してみたい方
- 小型2WDドリフトラジコンカーが欲しい方
今回のレビュワー
神崎 希 – Nozomu Kanzaki(RD2 magazine編集部)
普段はホビーラジコンのオンロードツーリングカーや、オフロード2WDを中心に楽しんでいる編集部員。ちょっと変わったモデルにも手を出しては、メンテナンスが追い付かないとよく嘆いている。