自治体が無料のラジコンサーキットを開設!?ということで大きな話題となった茨城県五霞町に誕生した「ラジコンパークGoka」。先にメールインタビューの形で設立の経緯などをお伺いしたのですが(該当記事はこちら)、今回まもなく1周年を迎えるということで現地訪問させていただき、この1年間の反響などをお伺いいたしました。
今回も五霞町役場 都市建設課 担当者の方々にお話を伺いしました。
まず、来場者の状況についてお伺いしたところ、週末で多いときは延べ100名以上の来場者があるときもあるなど大好評を博しているとのことでした。イベント開催時には300人を超える来場者もあるということで、五霞町を知ってもらう、五霞町に来てもらうという当施設設立の目的は十分に果たしているとお話されておりました。
次に維持メンテナンスについてもお伺いいたしました。そもそもこの場所は調整池であるのですが、構造的に二段階の設計がされており、通常の際に治水目的で貯水する一段目の上に、万が一の水害の際に貯水する二段目が設置されており、ラジコンパークGokaはこの二段目に作られており、余程の事態にならない限り水が二段目に達することはないということで、路面の管理や設備の管理は比較的手間少なく運用できているとのことでした。
とはいえ、万が一の際には調整池として機能させるため、電源の設置は行えず、操作台やメンテナンスエリアも可動式になっており、緊急時はすべて移動できるようになっているとのこと。この辺りは緊急時用の調整池をうまく利活用したいという想いから工夫された運用であるなと感じるところです。
また、駐車場についてはラジコンパークGoka隣接の高速道路高架下に70台程度の駐車スペースが用意されており、加えて歩いて5分ほどの道の駅ごかや周辺の公園にも駐車が可能であり、トイレなども道の駅や公園のものが利用できる為、車で訪問もしやすく、またゆったりと楽しめる配慮がしっかりされていることを実感できました。
そして、最後に利用者の皆様へのメッセージをお願いしたところ、このラジコンパークGokaをきっかけに五霞町をぜひ訪問いただき、町内で楽しい時間を過ごしていただきたいということでした。なお、ラジコンパークGokaの利用に際しては、他利用者と譲り合いながらゆったりとラジコンカーを楽しんでほしいとのことでした。
高速道路のICからすぐというアクセスの良さや、とても広い敷地、駐車場も十分な台数が用意され、さらに道の駅ごかなどが近くにあることで、トイレの心配もなく食事を楽しむこともでき、更に買い物まで楽しめるというまさにゆったりと1日を楽しめる環境が素晴らしいと感じるばかりです。ちなみに近隣には無料のStreet sports park Gokaや公園もありますので、家族連れでも1日楽しめる環境となっております。
なお、現地訪問の様子をRD2 magazine公式Youtubeチャンネルのショート動画にて配信中ですのでぜひご覧ください。
■ラジコンパークGoka
https://www.town.goka.lg.jp/gokanabi/kousen-shisetu/page005009.html
入口には「ラジコンパークGoka」の看板や注意事項、コースレイアウトが表示されています。
とても広い敷地です。ラジコンパークGokaの大きなペイント文字も確認できます。
初心者用コースです。コース幅もゆったり取られており、シンプルなレイアウトになっており、グリップ感はカーペットに近いような塗装路面です。
オフロードコースです。ジャンプ台も設置されています。オフロードコースの塗装はオンロードと違い、塗料を調合することでオフロードマシンにあった路面にされているとのこと。
こちらが中上級者向けのコースです。路面塗装自体は初心者コースと同様とのこと。レイアウトが複雑になっており、攻略が楽しいコースです。
最後がドリフトコースです。この路面塗装もドリフトカーに最適になるように調合された塗料で塗装されているとのことです。
様々なラジコンカーに対応する広々とした屋外コースが用意されており、始めたばかりの方からベテランの方まで分け隔てなく楽しめる素晴らしい施設です。
〇編集後記〇
今回、茨城県五霞町にある無料ラジコンサーキット「ラジコンパークGoka」を訪問してきました。
自治体がラジコンサーキットを設置・運営するという、他にはない町おこしがしっかりと定着していることを実感できた現地訪問でした。なにより担当者の皆様がラジコンの魅力を十分に理解した上でサーキットを設置されたことや、維持管理、運営についてもとてもしっかり対応されていることがお話から感じることができした。
また、今後イベントなどの開催もあるようですので、RD2 magazineとしては今後もラジコンパークGokaを追いかけていきたいと考えております。
(取材:RD2 magazine編集部 C.E 片桐紳史)