3Dプリンターやサプライ、周辺機器まで幅広く取り扱っておられる、株式会社サンステラ様がショールームをオープンされたということで、早速訪問させていただきました。ショールーム設立の経緯や取り扱い商品について株式会社サンステラのご担当者様にお話を伺いいたしました。
まず、このショールーム設立の経緯についてお伺いいたしました。
ここ数年のB2C向け3Dプリンター市場の拡大をうけて、ECサイトでの販売が好調に推移しておられるとのことで、購入前に実機を確認したいという要望が増えてきたことに応える形で、本社一角にショールームをオープンされたとのこと。
以前は学需であったり、研究機関、製造業などの顧客が主であったが、昨今の低価格3Dプリンターの登場により、新たな顧客として個人や中小企業といった大型機ではなく、小型もしくは中型機の需要が伸びてきており、市場が広がっているのは実感されているようですが、やはり実際に見て・触ってみられる環境がまだまだ少ないという点が課題と考えられて、個人であっても法人であっても気軽に訪問でき、多くの製品に触れることができるようなショールームを企画されたそうです。
なお、本ショールームを見学する際には訪問したい日の3営業日より前に株式会社サンステラ様のウェブサイトより予約をすることで、個人であっても法人であっても訪問することが可能です。ちなみに東京以外でも提携会社が設置するショールームもあるとのことですので、ぜひ一度ウェブサイトをご覧ください。
■サンステラショールーム
https://sunstella.co.jp/pages/showroom
実際に展示された製品をご紹介いただきました。
FDM、光造形方式どちらの機種も現行機種を中心に展示されており、販売中のフィラメントについては実際に色味を確認できるようにズラリと展示されていました。
先ごろクラウドファンディングを実際された最新の光造形方式の3Dプリンター「UniFormation GKtwo 8k」を見せていただきました。
旧来、光造形方式の場合、印刷時のレンジの準備と後始末が手間な作業であったところ、この機種においてはレジンバッドが完全に独立した構造となっており、いままでの機種よりもレジンの補充や回収も簡単にできるように設計されている上に、そのままレジンバッドに蓋をして保管することも可能になったということで大変驚きました。少し時間をあけて同じレジンで印刷したいような場合でも、既存の機種では一旦レジンをボトルに戻すなりの処理が必要でしたが、この機種においてはその必要がないとのことです。
続いて入場方法についてお伺いいたしました。
ショールームがある階のエレベーターを出るとすぐ右側にウェルカムボードが見えます。なお、このウェルカムボードも3Dプリンターで作られたとのことです。
入口の横に呼び出しベルが設置されていました。到着したらこちらを鳴らすと担当者の方がいらっしゃいます。
入場したすぐ左側にフィラメント乾燥機や賞状などが展示されていました。代理店を務められている中国 CREALITY社のマスコットキャラクターの人形も展示されていました。
壁際には3Dプリンターで印刷した大小様々な印刷物が展示されていました。展示用のケースなどもすべて3Dプリンターで印刷されたものとのことです。
こちらも代理店を務められている、polymaker社の取り組みについて説明されていました。polymakerフィラメントは大変高品質なうえに、バリエーションも豊富で、法人ユーザーでは指名買いということも多いそうです。
最後に今後についてお伺いいたしました。
なんといっても3Dプリンター業界がまだまだ発展途上であり、それもあって機種の発売サイクルも早い中で、いかに3Dプリンターに興味を持った方々に3Dプリンターの面白さや便利さを伝えることできるか?長く使ってもらえる機種をご紹介することができるか?をこのショールームを通じて模索していきたいとのことでした。
3Dプリンターが身近な存在になりつつある昨今、ちょっと気になるなぁという方でもすぐに3Dプリンターに触れることができるショールームはまだまだ貴重な存在です。今後どんな展開を見せるのかとても楽しみなところですので、折を見てRD2 magazineでは取材をさせていただければと考えております。
サンステラ本社ショールーム概要
住所:〒170-0013 東京都豊島区東池袋5-7-3 東池袋五丁目ビル 6F
TEL:03-5391-9308
予約・詳細:https://sunstella.co.jp/pages/showroom
編集後記
今回、株式会社サンステラ様本社ショールームを訪問してきました。
実物を見たことがないという方もまだまだ多い3Dプリンターを見るだけでなく、動作するところを見ることができたり、様々なアドバイスまでいただけるという、ちょっと興味を持った方にとってはまず最初に訪問すべき場所であるように感じました。
どういうものを印刷したいのか?設置環境はどんな場所か?などなど、購入者の状況に合わせて最適な機種選びをアドバイスいただけるのはもちろん、印刷がうまくいかない場合のアドバイスについても可能な限り対応されているとのことです。
さらに国内代理店が販売するといっても製品は輸入品となるため、株式会社サンステラ様では国内法に適合するように独自でカスタマイズをされていたり、必要法令を満たすような対応を個別にされているとのこと。更に一部機種においてはインターフェイスの日本語化についても自社対応されているということです。安心・安全に使えることはもちろん、販売機種を熟知されておられるところもサンステラ様の魅力ですね。
3Dプリンター業界はまだまだ発展途上というところで、今後また新しい試みをされる際にはぜひまた取材を行いたいなと感じさせるとても楽しい時間でした。
(取材:RD2 magazine編集部 C.E 片桐紳史)