【RD2 magazineレポート】「Polymaker PolyLite PLA-CF フィラメント&Creality 硬化鋼ノズル 0.25-0.6mm 8個セット」使用レポート(提供:株式会社サンステラ)【PR】

【RD2 magazineレポート】「Polymaker PolyLite PLA-CF フィラメント&Creality 硬化鋼ノズル 0.25-0.6mm 8個セット」使用レポート(提供:株式会社サンステラ)【PR】

今回は株式会社サンステラ様より「PolyLite PLA-CF フィラメント」と
「Creality 硬化鋼ノズル 0.25-0.6mm 8個セット」をご提供いただきましたので、
実際の使用感をレポートいたします。
なお、使用した3Dプリンターは「Creality Sermoon V1 Pro FDM 3Dプリンター」となります。



■製品紹介

PolyLite PLA-CFは、PLAにカーボンファイバーを配合した素材。
通常のPLAと比べ、曲げ強度、耐衝撃性が向上している。
造形後は積層跡が目立ちにくく、PLAの造形のしやすさと強度を両立。
この製品の造形には、硬化鋼ノズルの使用が推奨される。


WarehouseSTORE RD2にて販売中!

¥7,260(税込)

https://warehousestore-rd2.stores.jp/items/63b9275c440542684bc70b82


硬化鋼を使用した3Dプリンター用ノズル。
0.25-0.6mmのサイズのノズルが8個セットになっている。
取り付けには7mm角のレンチが必要となる。

販売サイト:サンステラ3Dモール

https://sunstella.co.jp/


■印刷準備

まず、硬化鋼ノズルをSermoon V1 Proに取り付けていくのですが、
ノズル交換の手順をメーカーであるCreality社が
動画で公開されているので参考として掲載しておきます。
なお、Creality社のYoutubeチャンネルには多くの機種の情報が掲載されておりますので、
同社製品ユーザーの方はぜひ一度ご確認ください。


まずノズルの温度を上昇させます。
タッチパネルの下部にある4つのタッチボタンの左上をタッチし、
220と数値を入力すると温度が上昇していきます。
交換手順としてはノズル温度を上昇させた状態での脱着となりますので、
火傷に注意して作業を進めましょう。

温度が220になりましたら、ピンセットなどでゴムカバーを外します。
ここで付属のレンチでノズルを回転させて取り外します。
繰り返しますが、とても高温なのでレンチで取り外した後は、
冷却できるように燃えない・溶けない箱を用意して触らないように置いておきましょう。

続けて硬化鋼ノズルを取り付けます。
7mm角のレンチが必要になりますので別途用意しましょう。
これも温度が高い状態で作業しますので、
誤って触れてしまわないように注意しましょう。

最後にピンセットでゴムカバーを取り付けて硬化鋼ノズルの取り付けは完了です。
この後、フィラメントの押出メニューでキチンとフィラメントが押し出されることを確認しましょう。


フィラメントを取り出します。
推奨の設定値が箱とロールに記載されています。
設定の参考にしてください。

開封してプリンターにセットします。
続けて、本体のフィラメント押し出しメニューを使ってフィラメントをセットします。
以上で準備は完了です。


■印刷テスト

今回の印刷テストはPolymaker社のPLAとの比較を行いました。
本体やノズル、印刷設定はあえて双方全く同じで印刷を行っております。
なお、PLAがオレンジ、PLA-CFがブラックとなります。

パターン1:R/Cカー用パーツ

まず出力してみたのはダンパーステーです。
写真の見た目では大差がないのですが、手に取ってみると差は歴然です。
カーボン混入のPLA-CFのほうが手触りがよく、実際力をかけてみると硬く感じます。

続いてステアリングナックルを印刷しました。
ここで明らかな差があるので積層面がPLA-CFのほうが圧倒的に滑らかになっています。
強度についてもパーツの一部をねじってみるようにしてみても、
PLA-CFのほうが明らかに硬いことがわかります。

パターン2:ミニスタンド

PLA-CFの積層の滑らかさを確認するためにミニスタンドを印刷いたしました。
写真でも積層面となる台の部分の滑らかさが見てわかるのではないでしょうか?
強度もしっかりと仕上がっており、実際に物を載せる用途にも使用できると感じました。

パターン3:キャラクターフィギア

そして、やはりこれを印刷してみなくてはということで、
Creality社のオリジナルキャラクターを印刷してみました。

いかがでしょうか?
曲面が多いキャラクターですがとても滑らかに出力されていることがわかります。
ちなみにPLA-CFはあくまでPLAですので、
印刷テスト中失敗するということは一度もありませんでした。

なお、株式会社サンステラ担当の方にPolymaker社の特長をお伺いしたところ、
若干価格が高い分だけ品質管理がしっかりしているとのことでした。
実際に梱包もとてもしかりしており、フィラメント自体もしっかり真空梱包されています。
さらに実際印刷を進めていっても印刷失敗を経験したことがないぐらい、
扱いやすく安定したフィラメントであると感じております。


■レポート総評

今回、カーボン配合PLAである「PolyLite PLA-CF」と
硬化鋼ノズルでの印刷テストをレポートいたしましたが、
この素材はとにかく造形が容易でありながら、カーボン配合によるしっかりとした強度と、
滑らかな積層面が印刷できるというR/Cユーザーには決定版ともいえるフィラメントです。

販売されているR/Cモデルでもカーボン配合樹脂はミドルクラス以上でないと使用されないものであり、
それに近いものを自分で作ることができるというのは素晴らしいという他ありません。

また、ABSフィラメントよりも扱いやすいPLAフィラメントであるという点もポイントが高いです。
ノズルの交換は必要になりますがABSフィラメントが使用できない3Dプリンターであっても、
カーボン配合の強度の高いパーツを印刷できるのはこれから3Dプリンターをはじめたい、
R/Cユーザーにも最初のフィラメントとして強くオススメしたいところです。

最後に同じようなカーボン配合PLAは他社からも発売されておりますが、
Polymaker社の製品らしく、開封してから一度も印刷失敗がない高い品質は、
これから始める方に本製品をオススメできる理由となります。

安定した印刷が行え、かつ失敗が少ない。
それでいて強度が高く、滑らかな積層面を実現する「PolyLite PLA-CF」は、
3Dプリンターに興味をもっている未経験のR/Cユーザーや、
PLAでパーツの印刷を楽しんでいるR/Cユーザーの方に強くオススメしたい製品です。


(レポート:RD2 magazine編集部 Shoko Satomi)

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