RD2 magazineレビュー:CXD JAPAN  電動RCカー「D12 Mini RTR」(CXD JAPAN様提供)【PR】

RD2 magazineレビュー:CXD JAPAN  電動RCカー「D12 Mini RTR」(CXD JAPAN様提供)【PR】

 

メーカーCXD JAPAN
車種CXD JAPAN D12 Mini(RTR)
希望小売価格(メーカー直販価格)¥5,390円(税込) ※2022年7月3日時点
技術基準適合証明等218-454444
付属品送信機
走行用3.7Vバッテリー
USB充電ケーブル
取扱説明書
日本国内向けオリジナルシール

CXD JAPAN  電動RCカー「D12 Mini RTR」

https://amzn.to/3TYDvMO

※上記リンクはAmazonアソシエイトプログラムを使用しております。

今回のレビューは、CXD JAPANから発売されているライトホビーラジコン「D12mini」をレビューいたします。

【製品概要】

 

大変コンパクトな外箱です。手元に届く段階では全面が覆われていますが、
片面は切り離せるようになっており、中身をみられるようになる工夫がされています。
外箱の各面には車両構造であったり、簡易的な取り扱い案内が記載されています。

 

製品ページ: https://raywood.jp/products/cxd-d12mini

本体

 

このサイズで非常によく考えられたパッケージになっております。
荷台にプロポが積まれている様子からもサイズ感がわかります。なお、プロポもかなり小型です。

 

外観はとても高いディテールとなっています。
ホイールやシャーシの裏側、フロントグリルやヘッドライトまで、
非常に細かく造りこまれています。飾っておいても楽しめるレベルです。 

なお、RTR(レディ・トゥ・ラン:完成品即走行可能)モデルですので、
箱から取り出して、電池を用意し、バッテリーを充電すればすぐに走り出すことができます。

 

なお、開封から走り出すまでの手順についてはCXD JAPAN様が動画で解説されております。
ぜひご参照ください。

 

プロポ(送信機)は小型のホイラータイプ。構造はとてもシンプルです。
ステアリングトリムに、押すごとにスピードが2段階に変化するスピードスイッチが搭載されています。

プロポを使用するには単三電池2本が必要です。

 

技適番号シールがプロポ裏面にあります。技適番号の検索結果も掲載いたします。

 

 

付属品

USBタイプ充電器とボディパーツ、工具、ステッカーが同梱されています。

 

安心の日本語取扱説明書が付属します。

 

3.7V(500mA)バッテリーは本体収納される形で1つ付属しています。
接続は小型コネクターで行います。

なお、蓋を取り外す際のツメが若干固いため、無理をしがちですが、
あまり無理をすると折れてしまうので取り外しには注意が必要です。

 


 

【車体レビュー】

 

基本的にはほぼ樹脂パーツで構成されています。

シャーシ裏面に装飾がありますが、モーターからダイレクトドライブする方式の後輪駆動です。
リアアクスル内に130モーターが内蔵されています。

サスペンションの形式としては、フロントはロアアームがAアームになっている独立式のストラット、
リアはリジットアクスル。リアのアクスル部分はシャーシに対して1点支持になってるため、
ローリングアクスルのような動きを実現しています。

前後ともにダンパーは搭載されておらず、スプリングのみとなっています。

また、タイヤとホイールは専用品となり、固定にナットは使用されておらず差し込み取り付けです。

全体的な印象としては兄貴分にあたるD12の構造を基本として、スケールダウンに合わせて構造を見直したと推測できます。

スケールダウンモデルにありがちな構造の維持を優先せず、特徴のみを残してスケールに合わせた設計がされているところは、
ただ小さくするのではなく、走らせることをよく考えられている証拠とも言えます。

 

シャーシフロント部に受信機&ESCにあたる基盤が搭載されています。
ここから、ボディ側に搭載されているLEDライトと、シャーシ最前部に搭載された超小型サーボに配線が伸びています。

サーボに取り付けられたサーボホーンからダイレクトロッドでアップライトに接続されています。

 

 

ボディを取りはずすとこのような形になります。
非常にディテールが高いです。なお、付属のパーツやステッカーを一部装着した状態です。

この付属のステッカーですが、台紙から剥がしたあと、所定の位置に貼り、
しっかりと圧をかけた上で表面の保護シートを剥がすという、
ステッカーというよりデカールに近い形式のものが採用されています。
取扱説明書には細かな記載がないので、作業時には注意したいところです。

 

なお、分解には少々コツが必要です。
詳細はCXD JAPAN様が動画で解説されておりますのでご参照ください。

 


 

【走行&総合レビュー】

 

※テスト走行はRD2 magazine編集部の事務所敷地内と許可された屋外で行っております。 

なお、以下レビューは購入者の参考として、5点を標準評価とした10点満点での採点をしております。
あくまでレビュワーの感性に基づいた評価ですので、購入の目安としてご覧ください。


 

RD2 magazineレビュー:CXD JAPAN D12mini

 

■応答性 10点

スピード設定は2段階だけであり、ハイとローのみ。

初期設定はロースピードモードとなっており、
走り出すときのスロットル感覚はトイラジコンのようなスイッチ操作ではなく、
握った感覚に沿った調整が可能です。

ただし、そもそもスピードが出ない設定なので、
ロースピードモードだとあまりスロットル操作は必要としません。

そこで、ハイスピードモードに切り替えるとスロットル操作に対して、
ダイレクトに反応してくれることが少し実感できます。

次に、ステアリングについてはとにかくクイック。

超小型ラジコンカーということで、狭い場所でも遊べるように、
最小回転半径を小さく設定していることが原因かと考えられますが、
ラフな操作をするとロースピードモードでもいとも簡単に転がります。

とはいえ、トイラジコンのようなスイッチステアリングではなく、
ホビーラジコン同様の切った分だけキビキビと反応するというもので、
丁寧な操作を行えば、相当イメージ通りに操作することができます。
この点は小さなお子様が操作すると難しいと感じる部分かもしれませんが、
ラジコンの操作を習得するという意味で、この特性はメリットであると筆者は考えます。

この製品の分類はライトホビーラジコンの車種とのことですが、
超小型サイズでさらに低価格帯の製品であり、全体的にほぼ樹脂で構成されてはいますが、
しっかりとした設計と適切なパーツ選定により、ホビーラジコンと同じような、
ほんの少しというような操作に、しっかり応えてくれる応答性を持っています。

また、モデルの性格付けとしては競技マシンのような俊敏な動きを求めたものではない為、
意図した操作量に間違いなく応えてくれるというものだと付け加えておきます。

 

■スケール感 10点

飾って楽しめるレベルのスケール感はこの製品の特長と言えます。

バッテリーの格納方法や、シャーシ面まで装飾がされた造り込みはニヤリとさせられます。

全体として細かなところがよく造りこまれており、プラスチックボディのため、
塗装や加工による外観のカスタマイズも比較的手軽に行えるところは大きなポイント。

動くスケールモデルといってもよい出来栄えです。

 

■スピード 5点

130モーターに3.7Vのリチウムイオンバッテリー搭載の超小型モデルであり、
室内や狭い庭などでも楽しめるちょうどよいスピード感です。

ハイとローの2段階のスピードモードを持ち、場所に合わせてスピードを選べます。

超小型な車体であり、かなりクイックなステアリング特性を持っていることもあり、
ハイスピードモードでもかなり速度を抑えた設定になっています。

ちなみに後輪駆動であるため、悪路や段差などの走破性はあまり高くありません。

   

■走りの質 10点

見た目は一瞬トイラジコンに見えるサイズ感ですが、動かしてみればいい意味で期待を裏切られます。

ステアリングがクイックで、トラックボディにリジットアクスルという構成から生まれる、
動きのクセのようなものはもちろんありますが、慣れてしまえば、
ドライバーの意図したとおりにしっかりと動いてくれます。

ダンパーを持たないコイルスプリングサスペンションですので、簡単に跳ねたり、
ロールもかなりしますが、それらはラフな操作をした際に見られる現象で、
丁寧な操作を心がければしっかりと応えてくれます。

総じて動かして楽しい!という、高い走りの質を持っている製品です。

 

■頑丈さ 4点

やはりほぼすべてのパーツが樹脂製ということで、頑丈さについては若干マイナスになります。

とはいえ、家の中や狭い庭などがメインフィールドとなる為、
よほど無理をしない限り壊れるということは想像しづらいのも事実です。

しかし、この小さなシャーシに色々な要素が詰め込まれているため、
評価としてはマイナスポイントとさせていただきました。

なお、スペアパーツはCXD JAPAN様でしっかりと用意されておりますので、
修理が可能という点は長く付き合える大きな要因であると考えられます。

 

■メンテナンス性 5点

モデルの位置づけ的にはメンテナンスをすることは意識されていないように感じます。

とはいえ、分解清掃やメンテナンスを行うことは可能です。
上記のとおりスペアパーツも供給されますので、故障の際にも部品交換も可能です。

ただし、サイズが小さく、構造が若干複雑なため、未経験の方では、
メンテナンスに苦労することは間違いありません。

とはいえ、かなり低価格で提供される製品ですので、
壊れたrら買い替えるということも選択肢であり、
評価としては標準的とさせていただきます。

 

■拡張性 5点

執筆時点ではオプションパーツは用意されておりませんが、
今後CXD JAPAN様よりオプションパーツの提供があるとすれば、
ある程度のカスタマイズは可能になるでしょう。

しかし、超小型ということで汎用品が使えないこともあり、標準的な評価としております。

ちなみにボディはプラスチック製となっており、塗装や加工は容易です。
見た目のカスタマイズは色々な楽しみ方ができるかと考えます。

 

■総評 10点

驚くほどコンパクトなボディながら、とても高いスケール感を実現し、
兄貴分のモデルゆずりの本格的な動きを持ちながら、
非常に低価格で提供されるRTRのライトホビーラジコン。

もちろん低価格を実現するために構成パーツのほとんどが樹脂製であったりしますが、
トイラジコンのようなスイッチ型のステアリングではなく、
ホビーラジコン同等の繊細な要求にも応えるメカを積み、
超小型モデルの特徴を活かした、リビングや狭い庭でも動きを楽しむことをコンセプトに、
構造やモーターセッティング、各所のパーツ選定などをしっかりされているところは、
大きく評価されるべきです。

ここまで述べたように超小型でどこでも遊ぶことができ、スケール感の高いボディを搭載。
シャーシやメカについても非常に考えられた構造やパーツ選定がされていることにより、
ホビーラジコンに共通する操作感を持ち、更に修理パーツが安定供給されているRTRモデルが、
販売価格、約5千円で手に入るというのは、とんでもないコストパフォーマンスです。

また、本製品は超小型ということでステアリング特性がとてもクイックに設定されています。
製品のサイズ的に狭い場所で遊ぶことを想定している為、
最小回転半径を小さく設定していることも起因しているかと考えられますが、
この特性により丁寧にゆっくりと操作をしないとすぐに転がってしまい、
うまく操作することができません。

これによりラジコンの操作が上達するために必要な
「ゆっくりと少しずつ操作する」という、
基本的なスキルを身につけるのに最適なモデルとなっています。

このモデルをスタートとして将来競技系ラジコンカーなどに興味を持った場合でも、
基本的なスキルがしっかりと身についていることはメリットこそあれ、デメリットはありません。

ちなみに親子で転ばないようにワイワイしながら楽しむのもまたいいのかもしれません。

本製品はラジコンカーにちょっと興味があるという未経験者の方や、
親子で遊んでみたいけれどトイラジコンじゃ物足りない!
という方には最初の1台として強く推薦できる製品です。

また、スケールモデルのような塗装やカスタマイズを楽しみたい方にも、
そのディテールの高さからいろいろな創作意欲が湧くこと間違いなしな製品です。

なお、当RD2 magazineレビューでは共通して指摘しておりますが、
付属のバッテリーがリチウムイオン(Li-ion)バッテリーであるという点も評価できます。
LiPOバッテリーに比べて扱いが容易であり、
更にCXD JAPAN様にてPSEマークまで取得されていることは大きな安心材料です。

■オススメユーザー

 

  • ラジコン未経験でちょっと興味を持った方
  • 親子で家のリビングや狭い庭などで楽しみたい方
  • スケールモデルのようなカスタマイズを楽しみたい方
  • ラジコンの基本操作をしっかり身に着けたい方

 


 

今回のレビュワー

神崎 希 – Nozomu Kanzaki(RD2 magazine編集部)

普段はホビーラジコンのオンロードツーリングカーや、オフロード2WDを中心に楽しんでいる編集部員。
ちょっと変わったモデルにも手を出しては、メンテナンスが追い付かないとよく嘆いている。




 

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