RD2 magazineレビュー:WPL JAPAN  電動RCカー「C24-1(1/16)、C34(1/12)」【PR】

RD2 magazineレビュー:WPL JAPAN  電動RCカー「C24-1(1/16)、C34(1/12)」【PR】
メーカーWPL JAPAN
車種C24-1/C34(共にRTRモデル)
希望小売価格(メーカー直販価格)C24-1 ¥7,500(税込)/ C34 ¥10,830(税込) ※2022年7月5日時点
技術基準適合証明等210-141935(両モデル共通)
付属品送信機
走行用7.4Vバッテリー(Li-ion・2セル500mAh)
USB充電ケーブル
取扱説明書
オリジナルシール

 

 今回のレビューは、WPL JAPANから発売されているライトホビーラジコン「C24-1」と「C34」を同時レビューいたします。

C-24-1 https://amzn.to/3JMAuKV

※Amazonアソシエイトプログラムを利用しています。

【製品概要】

 商品箱は製品の特長がよくわかるデザインです。

製品ページ:

C24-1:https://wpljapan.jp/product/wpl-japan-2/rtr/r-wpl-c24-1/

C34 :https://wpljapan.jp/product/wpl-japan-2/rtr/r-wpl-c34/

本体

 RTR(レディ・トゥ・ラン:完成品即走行可能)モデルですので完成された状態です。

 なお、C24-1とC34の違いはWPL JAPAN様が解説されている動画がございますのでぜひご参照ください。

 プロポ(送信機)は両モデル共通のホイラータイプ。構造はとてもシンプルです。プロポを使用するには単三電池2本が必要です。

 技適番号シールがプロポ裏面にあります。技適番号の検索結果も掲載いたします。

付属品

C34

 両モデルともにUSBタイプ充電器とボディパーツ、工具、ステッカーが同梱されています。

 各モデル毎に日本語の取扱説明書が付属します。

 各モデルともにバッテリーは本体収納される形で1つ付属しています。格納方法がモデルによって違います。


 

【車体レビュー】

 ボディを外してみると実車さながらのラダーフレーム構造となっている金属製メインシャーシを確認することができます。センターにギアとモーター(180)がユニット型で搭載されており、フロント部に受信機・ESC・サーボを搭載しています。リジットアクスル内にはデフは搭載されておらず、左右直結です。

 C24-1とC34はスケールが違う為、ホイールベースや細部パーツの形状など異なりますが、基本的な構造は同一です。

 ボディはビス止めになっており、取り外しには少々コツが必要です。取り外し方についてはWPL JAPAN様が動画で解説されておりますのでご参照ください。

 サスペンションはリジッド形式のアクスルを樹脂製のマルチリンクタイプのサスペンションアームで構成されており、スプリング内蔵のショックアブソーバーが垂直に装備されています。C34はリンクの接続部分が金属製、C24-1は樹脂製。サスペンションの基本形式はC24-1とC34で共通です。


 

■サスペンションの修理について

 今回、C34のテスト走行中にリアサスペンションが破損したため、急遽WPL JAPAN様より保守パーツを送付いただき、RD2 magazine編集部にて修理いたしました。

実際の破損はこのようなに接続部が折れました。
このパーツを1つ交換します。
破損していない側のサスアームを取り外します。ここは六角レンチが必要です。
アクスルを外すと写真の状態になります。
アクスルが組みあがったら先ほどと逆の順序で取り付けていけば修理は完成です。


 少々コツは工具は必要ですが、プラモデルやミニ四駆などを作れる方であれば、1つ1つ作業していけば比較的容易に修理が行えると考えられます。


 シャーシセンターにセンターギアとユニットになる形で180モーターが搭載されております。センターギアから前後に駆動が分配されるシャフトドライブの4輪駆動。

 C24-1とC-34では直径とブロックパターンに違いがあります。両モデルともに4輪同形状となっており、インナーは入っていません。確認したところタイヤは接着されていない状態で、車軸に直接ビスで固定する形式です。

 バッテリーはモデル毎に格納場所が異なります。ボンネットであったり荷室の一部であったりとかなり凝った作りです。コネクターはミニタイプでバッテリーの固定器具はありません。

 受信機&ESCとサーボがシャーシフロント部分に搭載されています。ESCから電源が供給される形でLEDも搭載されています。ステアリング周りはサーボホーンからダイレクトで片側のアップライトに接続され、左右シャフトでアップライトを繋ぐ形式となっています。なお、サーボホーンからのシャフトはC34が金属製、C24-1が樹脂製。


【走行&総合レビュー】

 

※テスト走行はRD2 magazine編集部の事務所敷地内と許可された屋外で行っております。

 

プロポ側ではトリム(ST TRIM)が調整できます。

 なお、以下レビューは購入者の参考として、5点を標準評価とした10点満点での採点をしております。あくまでレビュワーの感性に基づいた評価ですので、目安としてご覧ください。


RD2 magazineレビュー:WPL JAPAN C24-1 & C34

■応答性 5点

 走り出してまず感じる操作感は、トイラジコンのようなスイッチ操作ではなく繊細な操作にも素直に応えてくれます。製品の分類としてはライトホビーラジコンの車種とはなりますが、低価格帯の製品であるため、サスペンション周りは樹脂が多用されており、またセット標準のプロポやメカであることを考えると若干の頼りなさは感じつつも、少しの操作にしっかり応えてくれる応答性です。

 また、モデルの性格付けとしては俊敏な動きを求めたものではない為、レーシングバギーやオンロードマシンのような応答性ではなく、意図した操作量に間違いなく応えてくれるというものだと付け加えておきます。

■スケール感 10点

 飾って楽しめるレベルのスケール感はこの両製品の特長と言えます。

 バッテリーの格納方法や、C34のドア開閉や車内のシートが動くギミックには思わずニヤリとしてしまいます。また、全体として細かなところがよく造りこまれており、ボディパーツも後付けの状態で販売されているため、塗装による外観のカスタマイズも行えるところも大きなポイント。

 また、C24-1についてはWPL JAPAN様よりオプションボディも発売されており、載せ替えによるカスタマイズまで楽しめます。動くスケールモデルといってもよい出来栄えです。

■スピード 5点

 180モーターに7.4Vの2セルのリチウムイオンバッテリー搭載であり、かつクローラーを意識したモデルなので、広めのリビングや庭やベランダでも楽しめるちょうどよいスピード感です。

 製品のコンセプトとして「動きを楽しむ」ことが随所にみられますので、スピード感よりもしっかりとしたトルク感を重視したセッティングになっていることが特徴です。

 なお、コンパクトな車体でゆったりとした動きなのでとても扱いやすくなっています。

■走りの質 6点

 見た目や各部の構造は実車を意識した本格的な造りになっているので、ついつい本格クローラーのような動きを期待してしまうところです。しかし、シャーシはラダーフレーム構造の金属製で剛性感もあるのですが、低価格設定のモデルであるが故に、サスペンションに樹脂パーツが多いことやオイルダンパーを搭載していないことなど、製品を入手した段階では本格的クローラーというよりもスケールモデルが思ったように動くというものをイメージされるとよいでしょう。

 その前提で考えるならば、各部の耐久性などとバランスが取れたパワーソースとも相まって、ちょっとした障害物なら楽々と乗り越え、ハンドルを切って曲がっていくときも適度なロールでしっかりと動きます。なお、スケールが大きく、サスペンションのリンク部分に金属パーツを使用しているC34のほうが少しキビキビと動く傾向はあります。

 メインシャーシはとてもしっかりとしたものですので、WPL JAPAN様で用意されているアップグレードパーツを装着することで、走りの質は大きく向上するポテンシャルは秘めています。

■頑丈さ 5点

 見た目から想像するよりも価格なりの頑丈さという評価になります。車体レビューでもお伝えしたとおり、今回レビューマシンのサスペンションが障害物を乗り越えたタイミングで破損ということも発生しております。メインシャーシは金属製で安心感も高いのですが、やはり若干華奢な樹脂パーツで構成される足回りは若干の耐久性の不安があるのは事実です。

ただし、そもそもこの両モデルが非常に低価格に設定されたモデルであることを考えれば、それなりの頑丈さであると言えます。なお、スペアパーツがWPL JAPAN様でしっかりと用意されておりますので、修理が可能という点は長く付き合える大きな要因であると考えられます。

■メンテナンス性 8点

 駆動系が底面からほぼアクセスできる為、故障時のパーツ交換や普段のメンテナンスは比較的容易に行えます。ただし、ボディの取り外しがビス止めで苦労する点は若干のマイナスポイントです。

 とはいえ、シンプルな構造で各部へのアクセスが容易という点は大きく評価できます。

■拡張性 9点

 WPL JAPAN様にてサーボやモーター、駆動関連も一通りアップグレードパーツが用意されておりますので、使用者のレベルに合わせてカスタマイズが可能です。ただし、スケール感がホビーラジコンよりも小さい部類となるため、汎用品が利用できないこともあり、1点マイナスしております。

■総評 10点

 とてもスケール感の高いボディと本格的な車体構造を再現しながら、非常に低価格を実現したRTRのライトホビーラジコン。

 もちろん低価格を実現するために各部のパーツが樹脂製であったり、若干華奢な造りになっていること、オイルダンパーなどの走りを滑らかにする装置がないことなど、本格クローラーを期待してしまうとがっかりする方もいるかもしれませんが、販売価格を考えればメインシャーシはしっかりとした金属製であり、トイラジコンのようなスイッチ型のステアリングではなく、ホビーラジコン同等の繊細な要求にもこたえるメカを積み、身近な場所でゆったりと動きを楽しむことをコンセプトに、モーターやタイヤなどをしっかりと選定されているところは大きく評価されるべきです。更にこれをベースとして豊富なオプションパーツを搭載していけば、動きも走りの質もガラリと変わるポテンシャルを秘めています。

 ここまで述べたようにスケール感の高いボディにしっかりとした構造、ホビーラジコンに共通する操作感を持ち、更に修理パーツが安定供給されて、アップグレードパーツまで用意されるRTRモデルが販売価格、約6千円~7千円で手に入るというのは、とんでもないコストパフォーマンスです。

 なお、当RD2 magazineレビューでは共通して指摘しておりますが、付属のバッテリーがリチウムイオン(Li-ion)バッテリーであるという点も評価できます。LiPOバッテリーに比べて扱いが容易であり、更にWPL JAPAN様にてPSEマークまで取得されていることは大きな安心材料です。

 本製品はラジコンカーにちょっと興味があるという未経験者の方や、親子で遊んでみたいけれどトイラジコンじゃ物足りないという方、スケールモデルのような塗装やカスタマイズを楽しみたい方にオススメできる素晴らしい製品です。

■オススメユーザー

  • ラジコン未経験でちょっと興味を持った方
  • 親子で家や庭、広場などで楽しみたい方
  • スケールモデルのようなカスタマイズを楽しみたい方
  • コンパクトで個性的なクローラーモデルを始めてみたい方

今回のレビュワー

神崎 希 – Nozomu Kanzaki(RD2 magazine編集部)

普段はホビーラジコンのオンロードツーリングカーや、オフロード2WDを中心に楽しんでいる編集部員。
ちょっと変わったモデルにも手を出しては、メンテナンスが追い付かないとよく嘆いている。




 

RD2 編集部のアバター